第8話が始まる一つ前の夜に。

2020/12/14 (月)

 

 

 彼はよく笑う。

 彼はよく泣く。

 彼はよく周りを見ている。

 彼はよく相手の気持ちを汲み取ろうとしている。

 彼はよく誰かを想って行動する。

 彼はよく誰かを想って静かに見守る。

 

 

 

 


「 彼は 」

 


 この主語は 一体誰を指しているのか

 私にも正解が分からない。

 


 分からない というよりは

 答えが1つではないから答えが出せない

 という方が正しいのかな。

 


 そう感じてしまうのは

「髙橋海人」は「髙橋海人」の良さを

「安達和輝」は「安達和輝」の良さを

 私の目で見て

 私の耳で感じでいるからかもしれない。

 

感じることの出来るように

そこに居てくれるからかもしれない。


 2人の人間が別者として

 そこに存在しているからかもしれない。

 

 

 こんなにも不確かな思いのまま

  私は今の思いをここに書き留めようとしている。

 

 

 

わかった わかったよ、姉ちゃん。

ずっと姉ちゃんが俺たちのこと守ってきてくれた。

今度は 俺たちが姉ちゃんを守る。

何があっても 世界中が敵でも俺たちだけは味方だから。

 

 

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 真っ直ぐとした大きな瞳で

 自分と弟達の想いとを一緒に届けるように

 自分の気持ちを確かめながら伝えるように

 流れた涙を拭うことなく言葉を続けていた和輝。

 


 どんな想いだったんだろう、

 嬉しい とか 大丈夫 とか

 姉ちゃんを第一に思っての言葉だらけで

 なんだか私まで涙が溢れてしまった。

 だけど、それは苦しさでも悲しみでもなくて

 

「相手を想う」

 

そんな綺麗な心が目に見えてしまったから涙が止まらなかった。

 

 そんな時間も画面の奥では一瞬で過ぎていて

 

 

 

 涙を流した後に

 4人一緒に笑顔になる安達家。

 


 お互いの顔を見て笑い合う安達家は

 自分のために笑うというよりも

  笑うためにみんなと居る、

 という風に見えてとっても好きだ。

 1人で生きてる、だなんて誰1人思っていなくて、

 自分が生きている理由は

 

 " 目の前に居るあなただよ "

 

 そんな思いを

 ひとりひとりに伝え合っている様な安達家が大好きだ。

 

 

 

 その気持ちが一つの声で届いたようだった。

 

頼りにしてますとか、

そのときは助けてくださいなんて、

姉ちゃんに言われて、

僕ら弟たちは震えるくらい胸が熱くなったんだ。

大丈夫、姉ちゃんには最強の弟たちがついているからね

 


 きっと1人の声で

 姉ちゃんに語りかけているのかもしれないけれど、

 3人の大きな気持ちを込めたように聞こえてきた和輝の声は

 いつもより、今までより、大きくて力強く聞こえてきた。

 

 

 

 なんだか

「一つの役になっているというか、すごいいいっすよ。」

 この岡田さんの言葉が 本当にぴったりだと思った。

 

 

 

 


 そして いっちばん和輝のまっすぐな思いが溢れたシーン。

 

 

 

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 右手はリュックの紐に掛けたまま、

 左手は少し拳を握っているようだった。

 

 

 

 


  一つ一つの言葉をゆっくりと

 聞こえるように、届けるように

 真正面から向き合う姿は

「安達和輝」そのものだった。

 


 伝えるべきことをしっかりと伝えた後には笑顔を見せ

 嬉しさのあまり速度が増す会話も

「安達和輝」そのものだった。

 


 でもここでなぜ断言できたのかは分からない。

 だけど断言できるほど

 1人の人間が架空の人物だと思うことは出来なかった。

 目の前で生きているって思った。

 

 

 

 もしここまで目を通している方が居るのならば

 何を言ってるか

 何を言いたいのか分からないと思う。

 


 それ以前にもっとドラマを楽しんでよ、

 だなんて思っているのかもしれないなあ。

 


 でも人にはそれぞれの楽しみ方があって

 私にはなぜだか

「髙橋海人」を見ているというよりも

「安達和輝」を見ている今が本当に楽しい。

 

 

 

 だからこそ

 みゆきを想った和輝の言動を

 そのまま受け取ることができているのかなって。

 見つめあったり、ギューってしたり

 彼自身にとってはいっぱい緊張したのかもしれないけれど

 受け取る側の1人としては

 その姿を見ることが出来て嬉しかったよ

 っていう小さな思いがひとつ届くといいな。

 

 そして、

 

 

 

 

 

 

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 姉ちゃんの大切な人を守りたい気持ちと

 和輝の大切な人への堂々とした気持ちとを

 確認し合った時間は

 とってもとっても綺麗だった。

 


 上手い言葉では表現出来ないけれど

 


 感情のぶつかり合いというよりは

 大きな愛のぶつかり合いだった。

 


 それは姉弟愛も 友情・恋人愛も

 全て表現されていた空間で

 とってもとっても綺麗だった。

 

 

 

 


 一瞬怯えたような子犬の目をしながらも

 幼い頃から触れてきた大きくて優しい手を置かれた瞬間、

 安堵感とか満更でもない笑顔見せたかと思いきや

 同時に笑う姉弟の雰囲気も、

 和輝が一瞬目を逸らしちゃう仕草さえ

 ちょっぴり"照れ"が隠れている姿も

 


 だいすきだった。

 

 

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 みゆきとの待ち合わせ場所に到着した後、

 ストンと落とす肩がなんとも男らしくて

 その後の「回る?」って確認する声に優しさが溢れていて

 


 2人ともしあわせになってね、

 


 というよりは

 

 

 

 2人でしあわせになってね、

 

 

 

 そんな事を願いたくなった瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 なぜだろう、

 ここまで自分の思いを書き留めたいと思った作品は

 初めてだ。

 

 

 そんな中でも 「 姉ちゃんの恋人 第7話 」は

 なんだか特別でした。


 

 

 海人くんは

 いつだって 最高 を更新し続けている。

 いつだって 限界 を更新し続けている。

 

 

 

 そんな貴方をこれからもずっと好きでいたいです。

 好きでいさせてね。

 

 

 

 

 

 

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 残りわずかとなった 姉ちゃんの恋人

 どうか多くの人に届きますように。

 

 どうかそこに生きるみんなが

 それぞれの色で幸せになりますように。

 

 

 

 

 

 第8話が始まる一つ前の夜に。